ハノイ工科大学 外国語大学 大学院科 NGUYỄN THANH HƯƠNG 日本語 日本語における漢語系接頭辞及びベトナム人学習者の 漢語系接頭辞使用力向上の提案 TIỀN TỐ GỐC HÁN TRONG TIẾNG NHẬT VÀ MỘT SỐ ĐỀ XUẤT NHẰM NÂNG CAO NĂNG LỰC SỬ DỤNG TIỀN TỐ GỐC HÁN CHO NGƯỜI VIỆT HỌC TIẾNG NHẬT 修士論文 専攻科目: 攻科目: 日本語学 専攻番号:60220209 専攻番号: ハノイ−2017 ハノイ 年 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com ĐẠI HỌC QUỐC GIA HÀ NỘI TRƯỜNG ĐẠI HỌC NGOẠI NGỮ KHOA SAU ĐẠI HỌC NGUYỄN THANH HƯƠNG 日本語 日本語における漢語系接頭辞及 における漢語系接頭辞及びベトナム 漢語系接頭辞及びベトナム人学習者 びベトナム人学習者の 人学習者の 漢語系接頭辞使用力向上の 漢語系接頭辞使用力向上の提案 TIỀN TỐ GỐC HÁN TRONG TIẾNG NHẬT VÀ MỘT SỐ ĐỀ XUẤT NHẰM NÂNG CAO NĂNG LỰC SỬ DỤNG TIỀN TỐ GỐC HÁN CHO NGƯỜI VIỆT HỌC TIẾNG NHẬT LUẬN VĂN THẠC SỸ Chuyên ngành : Ngôn ngữ Nhật Bản Mã số : 60220209 Cán bộ hướng dẫn : PGS. Ngô Minh Thuỷ HÀ NỘI - 2017 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 誓言 この卒業論文は他の人のものではなく、自分の研究である。論文の内 容は参考文献に述べた本、雑誌などに載せられる資料、研究を利用した。 また、論文に述べた結果は信頼度があり、以前に発表されていないことを保証 する。 Hanoi, 2017 Nguyễn Thanh Hương i LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 謝辞 本研究を行うために多くの方々から、ご協力及び援助をいただきました。 まず、ハノイ国家大学・外国語大学の副学長の Ngô Minh Thủy 先生は本論 文に対して、深い関心を示して、構想の大枠から問題設定まで、懇切なる ご指導を与えてくださいました。厚く感謝申し上げたいと思います。また、 東洋言語文化学部の先生方が貴重なご意見を下さったことにも心から感謝 いたします。 ii LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com まとめ 日本語をはじめ、外国語の学習の時、言葉を円滑で適切に活用するために 豊富な語彙を身につけることが必要である。日本語の接辞は既習の語彙を拡大 させるための重要な役割を果たす語彙の部分だと言われている。しかし、日本 語学習者の外国人にとって、日本語において難しくて理解にくいものの中では 接辞」は一つだと思われている。日本語の語彙とベトナム語彙とは中国の漢 字の影響を与えられる。特に、今まで漢語系接頭辞の研究は少ないため、本研 究は日本語における漢語系接頭辞を研究対象としてする。日本語における漢語 系接頭辞を考察を行い、ベトナム語漢語系接頭辞との比較を行う。実際の調査 結果に基づいて、日本語ベトナム人学習者向けの漢語接頭辞の運用能力を向上 するための提案を提出する。 iii LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 目次 保証書.ii まとめ. iii 序論. 研究の背景.
研究の目的.2 3 研究の範囲.2 4 研究の方法.3 5 研究の構成.4 6.先行研究.1 接辞についての先行研究 .2 接頭辞についての先行研究 .3 漢語系接頭辞についての先行研究 .7 第一章 日本語における語・接辞・接頭辞 .1 日本語における語.1 語の定義.2 語の構成.3 語の分類.1 単純語 .2 合成語 .2 日本語における接辞 .1 接辞の定義.2 接辞の特徴および分類.3 日本語における接頭辞 .16 iv LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.1 接頭辞の定義.2 接頭辞の特徴.3 接頭辞の分類.4 まとめ .19 日本語における漢語系接頭辞 .20 第二章 日本語における漢語系接頭辞 2.1 漢語系接頭辞の起源および定義 .1 漢語系接頭辞の起源.2 漢 語 系 接 頭 辞 の 定 義 漢語系接頭辞については研究者らによって、定義が異ちるれたが、本 研究では漢語系接頭辞の定義は次のようにする。 .2 漢語系接頭辞の分類 .1 否定性漢語系接頭辞.2 過去性漢語系接頭辞.3 形容詞性漢語系接頭辞.4 待遇性漢語系接頭辞.5 その他の漢語系接頭辞.3 まとめ .39 第三章.日本語における漢語系接頭辞および 第三章 日本語における漢語系接頭辞および ベトナム語における漢語系接頭 ベトナム語における漢語系接頭 辞との比較.41 辞との比較 3.1 日本語における漢語系接頭辞およびベトナム語における漢語系接頭 辞との比較 .1 ベトナム語における漢語系接頭辞についての観察.2 日本語における漢語系接頭辞およびベトナム語における漢語系 接頭辞の相違点 .2 日本語における否定性漢語系接頭辞とベトナム語における否定性漢 語系接頭辞との比較 .49 v LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.3 まとめ .53 第四章 ベトナム人日本語学習者に対する日本語の漢語系接頭辞の指導法 ベトナム人日本語学習者に対する日本語の漢語系接頭辞の指導法.54 語系接頭辞の指導法 4.1 ベトナム人日本語学習者の日本語の漢語系接頭辞の運用力について の調査 .1 調査対象者および調査方法.2 結果の考察および結論.2 ベトナム人日本語学習者に対する日本語の漢語系接頭辞の使用力向 上の提案 .1 語彙指導法.2 ベトナム人日本語学習者に対する日本語の漢語系接頭辞の使用 力向上の提案 .3 まとめ .65 結び 参考文献.67 参考文献 付録1. 付録1 I 付録2. 付録2 VI vi LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 序論 1. 研究の背景 近年、ベトナムと日本との友好関係はますます深まる。日越の協力は経 済、教育、文化などの様々な分野において深く行われている。日本語学習 の需要が益々増加しているにつれ、日本語を一つの言語として研究するこ とも大切になってきた。 日本語をはじめ、外国語の学習の時、言葉を円滑で適切に活用するため に、豊富な語彙を身につけることが必要である。日本語の接辞は既習の語 彙を拡大させるための重要な役割を果たす語彙の部分だと言われている。 しかし、日本語学習者の外国人にとって、日本語において難しくて理解に くいものの中では「接辞」は一つだと言えるだろう。それは一つの語基に 異なった接辞を付けると、まったく異なった意味を持っている言葉になる からだ。一方、一つの語基に様々な接辞を付けても、意味が非常に近い言 葉になったものもある。そのために、日本語学習者は日本語の語彙、特に 接辞が付いている語彙を学習する時、間違いことが多いという状況がある。 それに、接辞が付いている言葉の意味が理解できても、なかなか適切に使 用できない。その言葉を正しくて自然に会話や文章などに使用ができても、 どうしてそのように使えるか理解できない学習者が少なくない。そのため に、日本語学習ベトナム人が語彙をより効果的に学習できるように、ベト ナム人の研究者として日本語の接辞の研究が必要だと考える。 接辞は大きく分ければ、接頭辞・接中辞・接尾辞を含んでいるが、日本 語には接中辞はない。語基の前に付くものを「接頭辞」、後ろに付くもの を「接尾辞」と呼ばれている。その中で、筆者の自分の日本語学習の経験 によると、よく間違っているのは接頭辞だと見られた。 1 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 日本語において、接頭辞は漢語系接頭辞、和語接頭辞、外来語接頭辞に 分けられている。日本語とベトナム語は漢語圏に属している言語なので、 ベトナム語は漢越語であり、日本語は漢字であり、両言語には漢語を含ん でいる言葉が多いである。日本語の場合は国立国語研究所の 1956 年に行わ れた雑誌の語彙について大規模調査の結果によると、語種ごとの異なり語 数(同じ語が複数回出現しても 1 と数える)を見ると、和語が 36.7%、漢語 が 47.5%、外来語が 9.8%、混種語が 6.0%である。つまり異なり語数上で、 日本語の語彙の中では漢語が一番多いと見られる。次に、ベトナム語の漢 越語は、ベトナム語の辞書に登録されている単語の 7 割である。その故に、 日本語の接頭辞に限らず、日本語における使用頻度が高い接頭辞である漢 語系接頭辞について詳細に研究することにする。また、日本語の漢語系接 頭辞とベトナム語の「tiền tố gốc Hán」(漢語系接頭辞)を比較しながら、日 本語学習者のベトナム大学生の日本語における漢語接頭辞の利用仕方につ いて調査を行う。実際の調査結果に基づいて、日本語ベトナム人学習者向 けの漢語接頭辞の運用能力を向上するための提案を完成させる。 2.
研究の目的 そこで、本研究ではベトナム人日本語学習が日本語の接頭辞をよりうまく 使用できるように、漢語系接頭辞を中心に研究し、中・上級範囲でベトナ ム人の日本語学習者による漢語系接頭辞の誤用を分析する。その分析の結 果に、ベトナム人学習者に対する漢語系接頭辞の指導をあきらかにする。 3 研究の範囲 日本語の接頭辞は和語接頭辞と漢語系接頭辞と外来語系接頭辞に分けてい るが、本研究では、漢語系接頭辞を中心に研究を行う。日本語における漢 語系接頭辞の中、意味がよく似ている漢語系接頭辞をグループに分け、比 較を行う。同じグループの中の漢語系接頭辞の相違点と類似点を検索したい。 2 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 和語接頭辞と外来語接頭辞については本研究では参考に入れなかった。こ の点については今後の研究課題としておきたいと思う。 さらに、本研究ではベトナム人学習者が漢語系接頭辞の運用能力を高める 目的で、日本語の漢語系接頭辞について調査し、分析する。この調査の対 象は中・中上級レベルの日本語の学習者である。 ベトナム語にも、よく似ている機能を持つ「tiền tố gốc Hán」(漢語系接頭 辞)がある。本研究では、日本語における漢語系接頭語とベトナム語の 「tiền tố gốc Hán」と比較も行う。 本論文の考察を行う範囲は中・上級レベルのベトナム人日本語学習者とい うのはハノイ工科大学の IT 学部のの日本語クラスの3年生から 4 年生の 220 名ほどである。 4 研究の方法 本研究は統計方法、分析方法、対照方法、考察方法を活用する。 • 総計方法は関連の資料に基づいて、日本語おける漢語系接頭辞の数を 統計することに運用する。 • 分析方法は統計した漢語系接頭辞の意味と用法の分析することに運用 する。 • 対象方法は日本語における漢語系接頭辞とベトナム語におけるよく似 ている機能を持つ「tiền tố gốc Hán」(漢語系接頭辞)を比較すること に運用する。 • 考察方法は中・上級レベルのベトナム人日本語学習者を中心にし、日 本語における漢語系接頭辞の使用の時の誤用を調べ、その調査による よく誤用した漢語系接頭辞を指摘することに運用する。また、ベトナ ム人学習者の漢語系接頭辞の使用状況の考察の結果を分析し、その分 析結果に基づいて、適切な指導法の提案を提出する。 3 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 5 研究の構成 本研究は次のような構成で成立される。 第一章では日本語における語、接辞および接頭辞について述べる。 第二章では日本語における漢語系接頭辞についての考察をする。 第三章では日本語における漢語系接辞とベトナム語における漢語系接辞 と を比較する。 第四章ではベトナム人日本語学習者に対する日本語における漢語系接頭 辞の指導法を提案する。 6.先行研究 .先行研究 6.1 1 接辞についての先行研究 山口(1992)は接辞が、単位の下位要素としての認識が強いが、その文法 的位置付けについては不明確だと述べた。特に接辞と付属語との関係に付 いて、その傾向が顕著である.橋本文法や学校文法で、助動詞とされてい る語についても、接辞と違いは明確ではない。橋本進吉自身もそのちがい について、「その附き方が自由で規則的である」という観点から区別して おり、「両者の別が本格的のものでなく、むしろ程度の差に過ぎない」と 述べているのである。実際、はっきりと区別することは難しいが、その難 しさの原因一つとして「接辞」と「語」との連続性が挙げられる。この連 続性の解約などにより、違った角度の観点で接辞を扱うため、接辞の基準 が大きく違ってきているのである。 山口(1992 によると、接辞は次の三類に大別される。 ①日本語の語議を豊かにするために、ほとんど自然発性的に成立したも の。 ②すでに単語として使用されているものが、次第にその自立性を失い、 他の単語の意味を補助するようになって成立したもの。 4 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com ③漢語に由来し、その意味を保ちながらも、日本語として成立したもの。 ①は、いわゆる和語として、奈良・平安時代より継承されているもので あり「やばらか」「ゆるやか」の「から」「やか」「一つ」「二つ」の 「つ」などがそれである。これらの接辞は、出自のごが求められにくくな っている場合が多い。 ②は「ぶっとばす」の「ぶつ」「犬死に」「犬侍」の「いぬ」などのよ うに、本来は動詞または名詞など、自立語であったものが、複合語的に用 いられていくうちに、次第にその自立性を失っていき、接辞として性格を 強目て言ったと考えられるものである。 ③は「不可能」の「不」「無意味」の「無」「一人」の「人」「三里」の 「里」など、出自が漢語と考えられる接辞であり、今や日本語の打消しや 助数詞としての働きを担っている接辞である。 このようなさまざまな成り立ちの経緯をもちながら、接辞は日本人の言 語生活になくてはいられない重要位置を占めてきていると示した。 6.2 接頭辞についての先行研究 接頭辞はこれまで様々な視点から研究がなされてきた。 日本大百科全書により、接辞は「語の構成要素の一つ。それ自体が独立 して用いられることはないが、語基に添加されて新たな語をつくる要素 (「拘束形態素」とよぶ)である。接辞を添加してできた語を派生語とい う。語基との相対的な位置関係により、接頭語、接尾語に分けられる。」 つまり、接頭辞はとは、語幹の前に付く接辞のことである。接頭辞は 造語成分の一つで、それ自体は独立の語としての機能をもたず、他の語 の前に付いていて複合語を構成し、強調、敬意などの意味を添加する形 態素のことである。接頭辞は和語系、漢語系、外来語系の三種に大別で き、様々の品詞とともに派生語を作る機能を持っている。 5 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 例(1)新+学期=新学期 ( TÂN + HỌC KỲ = học kỳ mới ) 真っ+白=真っ白 ( CHÂN+ BẠCH = trắng phau) 反+体制=反体制 (PHẢN + THỂ CHẾ = ngược lại với quy định) 非+日常=非日常 ( PHI + NHẬT THƯỜNG = bất thường) 例(1)のように「新」、「真っ」、「反」、「非」は接頭辞である。 それらの言葉は語幹の「学期」、「白」、「体制」、「日常」に前に付 けて新しい派生語を作る。 接頭辞は様々である。田村(2014)の各辞書からの調査により、和語系接頭 辞を 68 個と漢語系接頭辞を 42個統計することができた。田村(2014)も 5 つの大きい辞書で調べ、和語系接頭辞と漢語系接頭辞のリストも作成できた。 また、中西泰洋(2012)は初級日本語学習者が学ぶ「日常語」に接頭辞 「お」と「ご」がどのように接続するかについて、内省とコーパスによっ て考察した。その結果としては、1,500 語の「日常語」の中で「、お」に付 く和語が 341 語であり、例外となる「お」に付く漢語が 42 語であり、 「ご」に付く漢語が 60 語であった。また、「お」に付く外来語は「トイ レ」の1語のみであった(「たばこ」については外来語としては扱わな い)。 1,500 語の「日常語」の中で、接頭辞「お」あるいは「ご」の付く語は 442 語で全体の約3割であり、「お」の付く漢語という例外が約 1 割ある ものの、「お+和語」、「ご+漢語」という規則通りであると言えるだろう。 それ故、初級日本語学習者に接頭辞「お」と「ご」を指導する場合には上 記の規則は有効であると考えられる。また、例外となる漢語は日常生活に おいて多用されるものであるので、「お」が付く例外の語として教えるべ きである。 6 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com また、テイラー・瀬戸(2008)では,指小辞「小」の多義ネットワークの 主要部分について分析しており,その意味を「程度」「強意」「軽蔑」の 三つに大別した.この三つの意味は,物理的な大小に関して「小さなも の」をあらわすという「小」の中心義から展開したものであり,互いに完 全に切り離して考えられるものではないが,それぞれに特化した用法であ ると述べている.以下は,指小辞「小」の各意味の具体的事例をテイラ ー・瀬戸(2008)から抜粋したものである. 例えば,【程度】に分類されている「小雨」は雨の一粒の大小が問題な のではなく,その振りかたそのものを注視した表現である.確かに雨水そ のものは具象的な物ではあるが,「小雨」の「雨」は事象であり,時間経 過の中で起こる出来事である.つまり,この「小」は事象として雨の程度 をあらわしているといえる. また,【強意】に分類されている「小汚い」は,たいていの辞書では「ど ことなく汚らしい」という解釈を挙げるにとどまるが,「淀川の水は小汚 い」「見るからに小汚い店」「余りにも小汚い車」「非常に小汚い格好」 などの実際の用例から判断すると,この「小-」が強意の意味を獲得して いることがわかる. なお、強意の「小-」は,しばしば否定的な意味や非難をあらわす意味 と一緒になる.この否定的意味合いは,中心義の「小-」に潜在的に含ま れているものである.「大」に対する「小」は,一般に価値の低い方向に 傾く。この「小-」に伴うマイナス・イメージは,物事を矮小化して【軽 蔑】し軽視する態度となる。 6.3 漢語系接頭辞についての先行研究 山下喜代(2001)は、「現代日本語における漢語接辞の概観」に日本語 における漢語接辞の研究史を概観した先行文献は見当たらないと述べた。 7 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com この研究によると、「漢語接辞」とは一般的に漢字で表記される字音接辞 のことで、二字漢字語に前接又は後接して三字漢語を構成する形態素を指 す。「新体操・前校長・近代化・合理的」における傍線部であり、「新・ 前」などが接頭辞、「化・的」などが接尾辞である。またこれらは、漢語 のみならず和語、外来語、混種語にも接続して合成語を形成する。 盛岡(1994)は、形態論は語の構造を記述する部門であるとし、統語論 の基礎部門と位置付け、形態素について論じた。複合語の構成要素である 形態素を「語基・派生辞・屈折接」の三種に分類する。いわゆる、接辞は 派生辞に含まれるのであるが、漢語系は「御」を唯一の接辞としている。 また、熱語構成要素でありながら、その意味・用法が接辞に類するものを 「準接辞」と呼んで、純粋の接辞から区別している。「亜熱帯・過保護」 「運転手・近代的・建築材」など、二字熱語が基になって、語頭または語 尾に漢字形態素を添えるもので、このような位置にある形態を準接頭辞あ るいは準接尾辞と呼んでいる。 野村(1978)における成果はまず、第一に新聞において、どのような漢 語接辞の使用度数が高いのかを示したことが挙げられる。第二は、漢語の 接頭辞については、その品詞性や意味によって以下のように分類し、具体 例を示したことである。 1. 連体型 脳細胞・県議会 2. 連体修飾型 大都市・高気圧 3. 連用修飾型 再検討・最年少 4.
連体詞型 前会長・全日本 5. 用言型 過保護・反政府 6. 否定辞型 無意義・未発表 7. 数量検定 第〇日・満〇歳 8 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.
敬意添加型 御婚礼・令夫人 また、田村(2014)は「和語系接頭辞と漢語系接頭辞」についての研究で は和語系和語系接頭辞と漢語系接頭辞を考察対象とし、名詞、形容詞、形 容動詞、副詞に付くもの、及び複数の品詞にまたがって付くものについて、 その意味・用法を記述的に分析した。田村(2014)の漢語系接頭辞の分類に よると、漢語系接頭辞は 43 個があり、漢字で書かれ、音読みで読まれる接 頭辞である。 上述のように、日本語における接辞に関する研究において、接尾辞より 接頭辞についての研究は少なかった。なお、日本語における漢語系接頭辞 についての研究はもっと少なかった。特に、ベトナム人日本語学習者の日 本語における漢語系接頭辞の使用状況についての研究は一つもないと言え るだろう。そこで、本研究ではベトナム人日本語学習者の日本語における 漢語系接頭辞の使用状況を明らかにすることにより、ベトナム人日本語学 習者に対する日本語の漢語系接頭辞の指導法を提案する。 9 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 第一章 日本語における語・接辞・接頭辞 1.1 日本語における語 1.1 語の定義 新明解国語辞典(三省堂)によると、日本語における「語」」とは一定の 意義を持ち、文の組み立てる基本的な独立した単位である。語は文を作る ための最も重要な材料である。個別言語には文の無限であるといわれるが その材料は数の有限である。 「語」は文法的な働き方、意味、形に基づいて、いくつかのグーループ に分けることができる。このそれぞれのグループを品詞と言う。需要な品 詞は動詞、名詞、形容詞、助詞である。 1.2 語の構成 語は文法的な働き方、形、意味に基づいて各品詞に分けられる。一方、 語の構成要素に基づいて分けることができる。 語構成には、語はどのようにして造られるかという造語的な側面と、ある 語がどのような構造を持っているかと言う語構造上の側面がある。 例えば,「火事」が「火のこと」という和語が漢字表記になった結果、そ の漢字を音読みしてできた和製漢語である。それは造語論的な見方である。 それに対して、「火事」は「火(か)」と「事(じ)」と言う漢字音、 の要素からなっているというのがご構造論的な見方である。 1.3 語の分類 語構成に基づくと、語は一つの要素だけからなるものと複数の要素からな るものという2つの種類にわけられる。「魚]、「木」等のようにそれ以上 小さい部分に分けられないものが「単純語」という。 10 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com また、さらに小さい部分に分けられるものは「合成語」と言う。例えば 「兄弟」、「お茶」、「受け取る」。 「合成語」には複合語、畳語、派生語の3つ種類がある。 語構成の上では、語の種類は次のように分類することが出来る。 表1:日本語の語の構成 単純語 用例:女、彼、見る、暑い、だれなど 複合語 用例:ごみ箱、試験勉強、吸い込むなど 語 畳語 用例:人々、国々、時々など 合成語 用例:不機嫌、暑さ、食いとめる、子供 派生語 っぽいなど 1.1 単純語 単純語は実質的な意味を表し、語の意味の中核的な部分を担う要素である 語基のーつからなる語である。この中には歴史的にみれば、合成語である場 合がある。 例えば、「みち」のみはもともと接頭辞で「御路」であったし、「まぶ た(瞼)」は「目の瞼」で、さかな(魚)は「酒+御菜(おかず)の意」 だったが、酒を飲むときに添えて食べる物として「魚(うお)」を用いる ことが多かったところから、「うお」を「さかな」というようになった、 などである。このようなのように、遡って(さかのぼって)分析すること は可能な語でも、現代の言語意識では1語である物は単純語として扱う。 1.2 合成語 合成語は二つ以上の語基からなる複合語と、同一語基が結合した畳語、 語基と接辞からなる派生語に分けられるが、語の中には「日本語の教育学 会」、「機械化する」などの高次結合語がある。最終段階の結合によて、 複合語か派生語を判定する。 11 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 日本語 +教育 +学会 (機械 + 化)+ する 複合語 +学会 派生語 + する 複合語 複合語 上にのよう見てきたように、「日本語教育学会」、[機械化]のような 三字以上の漢語の語構成は和語や外来語の語構成と同様に考えられるが、 二字漢語の扱いについては漢字が標語文字であるだけにむずかしい。例え ば、国際、交通、事項、発達、普通」などの二字漢語は分解可能性であり、 単純語とする。しかし、「天地」、[男女]のように、それぞれ独立する ことが構成要素の結びついたものや「大木」や「登山」「読書」のように 中国語の語順に一致するものを単純語とするか、複合語、あるいは派生語 とするかは意見の分かれるところである。 しかし、「天地」「男女」のように、それぞれ独立することができる構 成要素の結びついたものや、「大木」や「登山」「読書」のように中国の 語順に一致するものを単純語とするか、複合語、あるいは派生語とするか は意見のわかれるとことである。「天地」「男女」「登山」「読書」を複 合語とし、「大木」を派生語とするかんがえもある。しかし、これらを単 純語と考えることもある。 複合語 複合語構成要素になるものは名詞、動詞類、形容詞・形容動詞類、副詞 類の4種類がある。 (例):「右手」の「右」と「手」のような名詞がある。 「缶切り」「昼寝」「撃ち殺す」の「切り」「寝」のような動詞連用形 と「殺す」の動詞がある。 12 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 「名高い」「細長い」「きれいごと」の「高い」「長い」のような形容 詞と「細」「きれい」のような形容詞・形容動詞の語幹、「ちょっと」」 「絶対」のような副詞がある。 複数の語基の結合によってできた語が複合語であるが。複合語全体が属 する品詞によって分類する次のようになる。 • 複合名詞 (例):手足、もめ事、 • 複合動詞 (例):名づける、飛び上がる。ひりひりする。和か帰る。 • 複合形容詞 (例):奥深い、蒸し暑い • 複合形容動詞 (例):気楽、声高、気弱 • 複合副詞 (例):心もち 複合語の品詞は大部分は最後の構成要素の品詞によって決まる。 複合語は、その語数から言っても構成パターンの種類の多さからいって も、複合名詞と複合動詞が代表である。 畳語 同一の語基が結合した物を畳語という。畳語の構造は次のように分類す ることができる。 ① 名詞を重ねて名詞となるもの。 例:人々 、品々 13 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 門の前に2人以上いるとき、「門の前に人々がいる」と言わないように、 「人々」は英語でいうような単なる複数性を表している。また、虫や馬が たくさんいても、「虫むし」「馬うま」とは言わない。 ② 時の名詞を重ねて副詞となるもの。 例:時どき、常づね ③ 動詞の連用形を重ねて副詞となるもの。 例:泣きなき、休みやすみ、生き生きのびのび 「泣きなき」「休みやすみ」は動作の継続、反復を示す「〜しながら」 「〜しつつ」 の意味で用いられる。「のびのび」「行きいき」は状態性 の意味を協調する「いかにも〜するようすだ」の意味を表す。 なお、動詞の畳語は連用形を重ねたもののほうが多いが、終止形を重ね た「恐るおろる」「返すがえす」などもある。「恐るおそる」は「恐れば がら」の「意味」だが、「返すがえす」は「なんども」の意味を表す。 ④ 形容詞の語幹を重ねて副詞となるもの。 例:ひろびろ、たかだか、ちかぢか ク活用形容詞に多く、シク活用けいようしには畳語は見られない。形容 詞の意味を協調している。 このほか、副詞を重ねて副詞となるもの(まだまだ、まずまず)や感動 詞を重ねて感動詞となるもの(あらあら、まあまあ)などがある。 派生語 派生語 派生語というのは特定の語に別の要素が付加してできる語のことである。 つまり、語基に接辞が結合してできた語である。 語基が語の意味上の中心となる重素な部分で、語と同系で単独で使う形 式でると言うことは明らかになる。 14 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 派生語には語基と接辞の二つ派生要素から設立される。また、語の構成 上基幹的な要素で、屈折語尾や派生語を形成するすべての接辞と取り除い た後に残る部分である。 1.2 日本語における接辞 1.1 接辞の定義 新明解国語辞典(三省堂)によると、接辞とは語基に付いて文法的な意 味などを表す形式で、独立し用いられない物である。 接辞は語構成要素のうちの従属的な要素で、語基である単語や語根の前 又は後ろに付けられて一つの単語の構成要素となる形態素である。 1.2 接辞の特徴および分類 ① 語基に何らかの意味を付け加える。 ②語基に何かの意味を付け加えるとともに文法的資格を与える品詞を決 定する。 接辞の分類仕方は様々であるが、基本的には接辞の語源および接辞の位 置によって種類を分ける。 方法1:接辞の語源により 表 2 接辞の語源による分類 接辞 和語接辞 漢語系接辞 外来語接辞 15 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 方法2:接辞の位置により 表 3 接辞の位置による分類 接辞の位置による分類 接辞 接頭辞 接中辞 接尾辞 日本語においては、接中の接辞の存在が認められないので接頭辞と接尾 辞の問題になる。本研究では、まず、二番目の方法に基づいて展開する。 次に、本研究の研究対象として、接頭辞の分類は、一番目の方法に基づい て和語接頭辞、漢語接頭辞、外来語接頭辞に分けて説明する。 1.3 日本語における接頭辞 1.1 接頭辞の定義 接頭辞とは語構成要素のうちの従属の一つの要素で、それ自身は単独で 用いられることがなく、語基である単語や語根の前に付いて、一つの単語 の構成要素となる形態素となる。 例:無+関係=無関係 未+確認=未確認 大+急ぎ=大急ぎ 小+寒い=小寒い 接頭辞は接辞の一種で、語の前に付いて、語の意味を補ったり、語の意 味を逆転させたりする形態素を言う。また、品詞を転換させる力を持って 16 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com いない。「接頭語」も呼ばれるが、独立に使わないので普通「接頭辞」と 呼ぶ傾向がある。 1.2 接頭辞の特徴 前田勇(1968)は近世上方語の接頭語の性質について「近世の上方語彙に 接して強い印象を受ける事象の一つに、接辞の特異性ということがある。 その特異性は、少なくとも次 の三点において際やかである。 一つは語彙の豊饒ということである。 二つはその豊饒が前代(ここに前代とは近世以前をさす)からの堆積て ゙はなくて当代に入ってからの多産がもたらしたものであるというこ とである。 三つは語彙の一つ一つがきわめて旺盛な生産力を有するということで ある。 また、結合相手の品詞については、日本語の接頭辞は名詞・形容詞・形 容動詞・動詞など複数の品詞に付くことが出来る。 1.3 接頭辞の分類 日本語の接頭辞は意味を添加させるだけ、品詞転換させない。 「よく分かる日本語」(アルク)によって、漢語性接頭辞の中でも、否 定の意味を表す「無」、「不」、「未」などや「大」「有」のように品詞 を転換させる場合もある。 接頭辞 名詞 形容動詞の語幹 む + 遠慮 無遠慮 不 + 安定 不安定 大 + 規模 大規模 「語彙の研究と教育(下)」などを参考に、接頭辞の品詞性や意味など を参考して分類せると、次のようになる。 17 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com ① 形容同性接頭辞 (例): 大通り: đường lớn 小犬: chó con 新世紀: thế kỷ mới 初夢: giấc mơ đầu tiên ② 待遇性接頭辞 (例): お祝い: sự chúc mừng お茶: trà 御仏: đức Phật ③ 否定性接頭辞 (例): 無意識: không có ý thức 無愛想: không có tình cảm ④漢語性接頭辞(漢語の統辞法に従って形成された語のうち、接頭辞的 なもの) (例): 超高層: tầng cao chót vót 対中国: đối với Trung Quốc 被差別: bị phân biệt ⑤ 副詞性接頭辞 (例): かー細い: vô cùng tỉ mẩn けーだるい: rất mỏi ものーがなしい: vô cùng buồn ただし、本研究では筆者が接頭辞の語源や意味などを考慮して分類する と、次のようになる。 ① 和語接頭辞 ② 漢語系接頭辞 18 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com ③ 外来語接頭辞 1.4 まとめ そのように、日本語における語と接辞についての観察をした。語構成に基 づくと、語は一つの要素だけからなるものと複数の要素殻なるものという 2つの種類にわけられる。語構成の上では語は単純語と合成語を分け、合 成語は更に分けると、複合語・畳語・派生語を含む。 また、接辞は語源により、和語接辞・漢語系接辞・外来語接辞と分かれ、 位置により接頭辞・接中辞・接尾辞に分かれる。 最後に、日本語における語および接辞についてのにより、日本語におけ る接頭辞と漢語系接頭辞について、第二章で観察を行う。 19 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 第二章 日本語における漢語系接頭辞 日本語における漢語系接頭辞 2.1 漢語系接頭辞の起源および定義 2.1 漢語系接頭辞の起源 漢語系接頭辞の起源 「漢語系接頭辞」という概念はいつうまれたかにつ いては、 阪倉(1973)によると、「幕末から明治期にかけて、洋学の 「文典」のかたちで日本にはいってきた西洋の品詞分類の潮流となった」 という。また, その中で、大槻文彦が『言海』の巻頭に掲載した 「語法指 南」(1882)で現れた八品詞が、日本語の文法研究のなかに安定し、現代 まで品詞のたてかたにおける基準となっていることは周知とおりと述べて いる。 この「語法指南」では、八品詞以外に、「接頭辞」 と「接頭語」が示 されている。その中で、和語に加えて、漢語については以下のように記述 されている。接頭辞では、二字漢語の構成要素として用いられているもの が多いこと、また、「新発明」「高性能」などの3字漢語の多用化が起こ る以前の状況を反映していると思われる。このように、特に漢語を取り上 げて示してりる店は注目される。「語法指南」では、接辞という語は用い られていないが.日本語の品詞分類において、初めて「漢語接辞」という 語種にも注目した言語単位を明確に示した点は特筆に値する。「語法指 南」は、文法書であり、初めて漢語接辞が言語単位として確知されるよう になったと言える。 2.2 漢語系接頭辞の定義 漢語系接頭辞については研究者らによって、定義が異ちるれたが、本研究 では漢語系接頭辞の定義は次のようにする。 漢語系接頭辞とは漢字で書かれ、音読みで読まれる接頭辞である。 20 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 実際には接頭辞の中で漢字で書かれ、訓読みで読まれる接頭辞もあるが、 本研究は漢字で書かれ、音読みで読まれる接頭辞だけ対象としてする。ま た、「未曾有」のような一単語化していて分割しにくいものや、「不安・ 非常・未来・無恥」のような熟語化した単語は本研究の研究対象から除外 することとする。 2.2 漢語系接頭辞の分類 田村(2014)の各辞書からの調査により、和語系接頭辞を 68 個と漢語系 接頭辞を 42個統計することができた。しかし、本研究では各辞書から調べ た結果で漢語系接頭辞を52個統計することができた。それらの漢語系接 頭辞は次のような5つの大きいグループを分けられた。 ① 否定性漢語系接頭辞 ② 過去性漢語系接頭辞 ③ 形容詞性漢語系接頭辞 ④ 待遇性漢語系接頭辞 ⑤ その他の漢語系接頭辞 2.1 否定性漢語系接頭辞 日本語の否定性漢語系接頭辞とは否定の意味を表す漢語系接頭辞である。 現代日本語辞典大第五版』によると現代で頻繁に使われている接頭辞は 「非・不・無・未」と挙げられる。 ただし、「未曾有」のような一単語化して分割りしにくいものや「非 常」、「無礼」「無恥」「未来」のような熱語化した単語は本研究の研究 対象から除外することとする。 1. 非(ひ) PHI ・ 「~ではない」「~しない」の意味を表す。 日本語の「非」は「ヒ」と読まれました。「非」の後接要素、語種から 21 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com みれば、漢語、外来語と混種語がある。しかしながら、外来語と混種語は あるが、現代であまり使っていない言葉である。 結語品詞としてみれば、「非」は名詞・形容動詞に付く。 (例):非常識 PHI + THƯỜNG THỨC = bất bình thường 非公式 PHI + CÔNG THỨC = không chính thức 非課税 PHI + KHÓA THẾ = không tính thuế 非人情 PHI + NHÂN TÌNH = không có tình người, nhẫn tâm 非論理 PHI + LUÂN LÝ = không có luân lý 非利益 PHI + LỢI ÍCH = phi lợi nhuận 非公開 PHI + CÔNG KHAI = không công khai 非公式 PHI + CÔNG THỨC = không chính thức 2. 不(ふ) BẤT 日本語の「不」は呉音の「フ」と慣用音の「ブ」の二つ読み方があ り、「フ」は「ブ」よりずっと数多く使われている。日本語の「不」 は漢語・和語などと結合できる。 「不」は名詞・形容名詞に付く ・「~ではない」「~しない」などの意味を表す。 (例):不必要 BẤT +TẤT YẾU = Không cần thiết 不可能 BẤT + KHẢ NĂNG = Không có khả năng 不正直 BẤT + CHÍNH TRỰC = Không chính trực 不親切 BẤT+ THÂN THIẾT = Không tử tế 不採用 BẤT+ THẢI DỤNG = Không tuyển dụng, không chấp nhận 不なれ BẤT + QUEN = Không quen, chưa có kinh nghiệm ・「~が良くない」「~がない」などの意味を表す。 (例):不機嫌 BẤT +CƠ HIỀM = Không vui vẻ 22 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 不景気 BẤT + CẢNH KHÍ = Suy thoái, ( kinh doanh) , ế ẩm 不都合 BẤT +ĐÔ HỢP = Không thích hợp, không ổn thoả 不健康 BẤT KIỆN KHANG = Không khoẻ 注意:不(ふ)と書いて、ぶ(不)と言場合がある。 3. 無 (む) VÔ [~が良くない]「~がない」などの意味を表す。 日本語の「無」は呉音の「ム」と漢音の「ブ」の二つ読み方がある。 また、日本語の「無」は漢語・和語・外来語・混種語などと結合で きる。「無」が漢語系の前にくる場合だけ、「ム」「ブ」の二つ発 音をとるが、和語・外来語、混種語などの語基につく場合、「ム」の 発音しかとらない。 「無」は名詞 に付く。 (例):無愛想 VÔ + ÁI TƯỞNG = Không mặn mà 無作法 VÔ + TÁC PHÁP = Không quy củ, thô lỗ không phép tắc 無遠慮 VÔ + VIỄN LỰ = Không khách sáo 無条件 VÔ + ĐIỀU KIỆN = Vô điều kiện 無軌道 VÔ + QUỸ ĐẠO = Không có quỹ đạo 無記名 VÔ + KÝ DANH = Không ghi tên 4.
未 (み) VỊ ・ 「まだ~していない」「まだ時間が来ていない」などの意味を 表す。 日本語の「未」は「ミ」と読まれる。日本語の「未」は「不」と同じ ように、漢語・和語などと結合できる。 「未」は名詞・サ変動詞に付く。 (例): 未完成 VỊ + HOÀN THÀNH = Chưa hoàn thành 23 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com 未開拓 VỊ + KHAI THÁC = Chưa khai thác 未経験 VỊ + KINH NGHIỆM = Chưa có kinh nghiệm 未処理 VỊ + XỬ LÝ = Chưa xử lý 未成年 VỊ + THÀNH NIÊN = Vị thành niên 未報告 VỊ + BÁO CÁO = Chưa báo cáo 未結婚 VỊ + KẾT HÔN = Chưa kết hôn 次には否定性漢語系接頭辞の「非・不・無・未」の意味および結合品詞 のまとめの表である。 表4「非・不・無・未」の意味および結合品詞のまとめ 未 非 無 不 意味 まだ〜してい 〜ではない 〜がない 〜ではない ない 〜しない 〜しない 〜がよくな い 結合 名詞 名詞 名詞 名詞 品詞 サ変動詞 形容動詞 形容動詞 形容名詞 サ変動詞 2.2 過去性漢語系接頭辞 1. 旧 (きゅう) CỰU ・「前の」「元の」「古い」などの意味を表す。 (例): 旧秩序 CỰU + TRẬT TỰ = Trật tự cũ 旧体制 CỰU + THỂ CHẾ = Thể chế cũ 旧住所 CỰU + TRỤ SỞ = Chỗ ở cũ 旧国鉄 CỰU +QUỐC THIẾT = Đường sắt quốc gia cũ 旧大蔵省 CỰU + ĐẠI TÁNG TỈNH = Bộ Tài chính cũ 24 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail. 前 (せん) TIỀN 「前」は地位名とのみ付く。「前+職業名」はある個人がかつてそうであ ったという個人の属性を表す 例:前首相 TIỀN + THỦ TƯỚNG = thủ tướng trước でも、前サラリーマンと言わない。 ・ 今より一つ前であることを表す。 前世紀 TIỀN + THẾ KỈ = thế kỉ trước 前職場 TIỀN + CHỨC TRƯỜNG = nơi làm việc trước đây 前進捗 TIỀN + TIẾN DUỆ = tiến độ trước đây ・ 二つに分けた場合の前の方を表す。 (例): 前半生 TIỀN+ BÁN SINH = nửa đầu cuộc đời, nửa đời về trước 前学期 TIỀN + HỌC KÌ = nửa đầu học kì 旧 前 意味 「 前 の 」 「 元 の 」 今より一つ前であ 「古い」などの意味 ることを表す。 を表す 二つに分けた場合の 前の方を表す 結語語幹の注意点 はじめ、以前など 「前」は地位名との の意味を表す。 み付く。 「前+職業名」 のパタンがあるが、 職業名が大統領と か、大臣などの漢語 とつくことができ る。しかし、サラリ 25 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.com マン、エンジニアな どのカタカナ語の職 業名につくことがで きない。 2.3 形容詞性漢語系接頭辞 1. 好(こう) HẢO 「良い」「好ましい」「立派な」などの意味を表す。結語品詞としてみれ ば、「好」は名詞 に付く。 (例): 好条件 HẢO + ĐIỀU KIỆN = điều kiện tốt 好人物 HẢO + NHÂN VẬT = người tốt,người có nhân cách tốt 好成績 HẢO + THÀNH TÍCH = thành tích tốt 好青年 HẢO + THANH NIÊN = người thanh niên tốt 好男子 HẢO + NAM TỬ = chàng trai tuấn tủ,người đàn ông dễ mến 好景気 HẢO + CẢNH KHÍ = sự thịnh vượng, sự phồn vinh 好印象 HẢO + ẤN TƯỢNG = phù hợp, ấn tượng tốt 2.
悪(あく)ÁC 「よくないこと」「みにくいこと」などの意味を表す。 「悪」は名詞 に付く。 (例):悪趣味 ÁC + THÚ VỊ = Sở thích xấu 悪影響 ÁC + ẢNH HƯỞNG = Ảnh hưởng xấu 悪天候 ÁC + THIÊN HẬU = thời tiết xấu, khí hậu xấu 悪感情 ÁC + CẢM TÌNH = ác cảm 悪循環 ÁC + TUẦN HOÀN = vòng tuần hoàn xấu 悪性質 ÁC + TÍNH CHẤT = bản chất xấu 26 LUAN VAN CHAT LUONG download : add luanvanchat@agmail.